東京都葛飾区の都営住宅で2日、住人の女性(81)が熱中症で亡くなっていたことが4日、警視庁葛飾署への取材で分かった。都監察医務院によると、都内での熱中症による死亡者は今夏初という。
葛飾署によると、女性は1人暮らしで、1日、近くに住む次女が自宅を訪れた際に「体がだるい」などと体調不良を訴えていた。2日朝にも胃の痛みなどを訴えたため、長女が病院に連れて行き、胃腸薬などの処方を受けたが、長女宅に到着後に容体が急変。同日午後、搬送先の病院で死亡が確認された。
女性は生前、娘らに「クーラーが嫌い」と話していたといい、自宅で冷房機器を使用していなかった可能性もある。関東地方では1日に梅雨明けが発表されており、同日の都内の最高気温は30度を超えていた。