FC東京の橋本が白星で愛するクラブに別れを告げた。浦和戦を最後にロシアへ戦いの場を移す日本代表MFはフル出場で2-0の快勝に貢献。試合後の壮行セレモニーでは、サポーターに「(チームカラーの)青赤の魂を持って世界で戦ってくる」と誓った。
下部組織出身の26歳がクラブに抱く愛情は深い。「心の底から大好きなFC東京。成長できたのは最高のサポーターのおかげ」と駆け付けた4705人に感謝。クラブを離れる直前の試合が今季初となる有観客のホームになったのは、サッカーの神様からの粋な贈り物だった。
移籍先となるロストフのホームは、日本がワールドカップ(W杯)ロシア大会の16強で散ったスタジアムだ。日の丸を背負っての活躍も期待される実力者は因縁の地を主戦場に力をつけ、快く世界へ送り出してくれたクラブとサポーターに恩返しする。(奥山次郎)