大相撲の大関貴景勝(23)は14日、東京・台東区の千賀ノ浦部屋で汗を流し、日本相撲協会が7月場所(19日初日、両国国技館)に1日当たり約2500人の観客を入れて実施すると発表したことを受けて「お客さんがいたほうが100%やりやすい。2500人入ってくれるだけで自分にとってはプラスになる」。報道陣の代表による電話取材に応じ、1月の初場所以来、半年ぶりの観客動員を歓迎した。
無観客開催だった3月の春場所では7勝8敗と負け越し。コロナ禍の影響で5月の夏場所は中止となり、貴景勝にとって7月場所は自身2度目のかど番となる。
協会は13日の臨時理事会で国技館の定員約1万1000人に対し、4人用の升席を1人ずつ使用するなど動員を4分の1ほどに制限して実施することを決定。支度部屋では各関取の間にアクリル板の仕切りも設置され、力士はマスク着用が必須。準備運動中も外せない。「初めてなのでわからないが、与えられた環境で一生懸命やるだけ」と冷静に受け止めた。(奥村展也)