【ニューヨーク7日(日本時間8日)=竹濱江利子通信員】キャンプ再開初日の練習中に打球を側頭部に受け軽度の脳振とうと診断されたヤンキースの田中将大投手(31)は、本拠地ヤンキースタジアムに姿を見せたが、前日同様に全体練習には参加せず早めに球場を後にした。6日(同7日)はエアロバイクをこぐなどして体を動かしたという右腕だがこの日のトレーニングなどで変わった事はないとブーン監督。田中の状態については「現状事実として調子、反応と良いが同時に慎重に進めていきたい。脳振とうの規定に沿って回復を見る間にチェック項目を全て満たしていきたい」と慎重な姿勢は変わらない。23日(同24日)の開幕まで約2週間、田中が間に合わなかった場合の先発候補については「まだ何も決まっていない」と話すなどメジャー7年目ベテラン右腕の開幕ローテーション入りへ望みは捨てていない。
この日チームは紅白戦を行い、昨季オフに大型契約で新加入したゲリット・コール投手が先発。
18年にエンゼルスの大谷と新人王を争ったアンドゥハーに初回ソロ弾を許すが、5回67球を投げ1本塁打6三振だった。試合形式で初めて本拠地のマウンドに立った新エースは「直球の制球がまだ必要だが変化球のロケーション含め良い投球ができた」と手ごたえを感じていた。