【ニューヨーク25日(日本時間26日)=竹濱江利子通信員】米大リーグ、カブス、ホワイトソックスやレンジャーズなどが各本拠地での観客動員を検討していると25日、NYタイムズ紙(電子版)などが報じた。
今季の大リーグは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため無観客で開幕するが複数のチームは観客動員に積極的だ。ダルビッシュ有投手が所属するカブスのクレーン・ケニー営業本部長はファンの動員が可能になったらシーズンチケット保持者を中心に約8000人の集客、観客動員が難しい場合でも球場周辺の屋上を利用することを検討しているという。カブスとホワイトソックスが本拠地を置くイリノイ州は、26日(同27日)に新型コロナウイルス対策の経済制限が第4段階まで緩和され、各ビジネス20%まで収容人員が可能となる。ケニー営業本部長は「リグレーフィールドにカブスの一部のファンを迎えられると思う」と前向きなコメントをしている。
またヒメネス・マイアミ・デイド郡長はマーリンズの観客動員を開幕の7月から検討しているが、ファンがソーシャルディスタンス(社会的距離)を保って安全に観戦できるプランを球団が提出する必要があるとしている。
レンジャーズは正式には決まっていないが収容人員の50%での開催を考えており、同じくテキサス州に本拠地を置くアストロズのクレーンオーナーも24日(同25日)に「不可避な損失に対処する唯一の方法はファンを入れ、商品やビールなど好きなものを買わせること」と観客動員に前向きな発言をしている。
同記事によると、観客動員に関しては各球団の判断に任せていると伝えている。