「貯金」基金取り崩し、税収減… 東京都知事選の焦点

 新型コロナウイルスの感染第2波到来への警戒が続く中で告示された東京都知事選。都は貯金にあたる財政調整基金のほとんどを取り崩すなどしてコロナ対策に1兆円超を計上しているが、この日も都内で新たに41人の感染が報告され、収束に向けた対応の難しさが改めて浮き彫りになった。今後は大幅な税収減が想定される上、広範囲の休業要請は困難との見方も強い。首都のかじ取り役には、感染防止と経済・社会活動の両立という険しい道のりが待っている。

 4月に緊急事態宣言が発令された際、まずは外出自粛の効果を見極めようとした政府側に対して、都は人の流れを効果的に抑えて感染リスクを下げるには休業を同時に実施する必要があると主張。綱引きの末に、幅広い分野を対象にした休業要請に踏み切った。

 休業要請への協力金制度や、事業者の感染防止対策導入支援、医療供給体制の拡充などの対策を次々と講じたが、財源となった財政調整基金は3月時点の約9350億円から493億円まで大幅に減少した。

 都幹部の1人は「休業要請は感染抑止には効果的だが、経済への副作用は大きい」と話す。事業者が感染防止対策に取り組みながら経営を立て直すには相当の時間がかかるとみられ、「あのような形で経済を止めることは、もうできないだろう」と指摘する。

 今後は感染状況に応じて3密回避の徹底を呼び掛けたり、業種を絞って対策を講じたりすることなどが想定されるが、「『自粛疲れ』と『感染不安』の世論がある中で、どのように打ち出していくかが課題になるだろう」(都幹部)。

 ただ、切れ目のないコロナ対策の財源を確保する必要があり、都関係者は「第2波、第3波への対応は、これまで以上に難易度が高くなる」としている。

今、あなたにオススメ

izaスペシャル

  1. 鳩山元首相「子供じゃあるまいし」首相ウクライナ電撃訪問

  2. 立民・原口氏「帰ったら総辞職を」首相ウクライナ訪問

  3. 中露〝蜜月崩壊〟習主席がプーチン氏見捨てた!? 「ロシアの敗北は時間の問題」中国元大使が発言 インドの浮上で変わる世界の勢力図

  4. 【安保法案特別委採決】辻元氏、涙声で「お願いだからやめて!」と絶叫 民主、プラカード掲げ抵抗

  5. 【侍日記】ヌートバー、斎藤佑樹氏と再会し熱い抱擁

今、あなたにオススメ