新しい生活になじめず「老人性うつ」に メンタル面も含めた高齢者のケアが重要(2/2ページ) - イザ!

メインコンテンツ

新しい生活になじめず「老人性うつ」に メンタル面も含めた高齢者のケアが重要

 --認知症でも進行すると妄想が起こります

 「老人性うつの妄想には特徴があり、『警察が自分を捕まえにくる』というような罪業妄想、『自分はがんで、もうダメだ』という心気妄想、『入院費も払えないほど貧乏になった』という貧困妄想があります。また、認知症と同じような嫉妬妄想もあります。なかでも『自分はコロナにかかった。もうダメだ』という心気妄想の患者が増えているようです」

 --緊急事態宣言解除後は初診の患者さんが増えたと聞きます。どんな症状が多いですか?

 「いわゆるパニック障害、不安障害ですね。70代男性は、最近ドキドキして呼吸苦を伴う。イライラしてテーブルを叩くこともあり、妻から『あなた何をイライラしているの』と言われると、またドキドキして呼吸苦になると訴えてきました。いろいろと聞いていくと『株で老後資金が半分以下になり、この先のことを考えると真っ暗です』と悲痛な表情になりました。『妻は株投資に反対だった。合わす顔がない』と言うのです」

 --どんな治療をするのですか?

 「薬を出すと、それだけで落ち着く人が多いので、ベンゾジアゼピン系抗不安薬を出すことが多いですね。ベンゾジアジアゼビン系薬剤は認知症の進行を早めると指摘する声もありましたが、最近は否定的です」

 「また、老人性うつの患者さんには、SSRI(選択的セロトニン取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、NaSSA(ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬)などを出します。最近の薬は副作用は少なくなっています」

 (あすは「過剰反応と認知的不協和」です)

 ■吉竹弘行(よしたけ・ひろゆき) 1995年、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)卒業後、浜松医科大学精神科などを経て、明陵クリニック院長(神奈川県大和市)。著書に『「うつ」と平常の境目』(青春新書)。

 ■富家孝(ふけ・たかし) 医師、ジャーナリスト。1972年東京慈恵会医科大学卒業。病院経営、日本女子体育大学助教授、新日本プロレスリングドクターなど経験。『不要なクスリ 無用な手術』(講談社)ほか著書計67冊。

  1. 観光客激減の京都に高級ホテルが続々オープン!勝算は? アフターコロナを見据えた開発競争
  2. 実は3種類ある「プリンスホテル」 売り上げ1位なのに、実態がよく知られていないワケ
  3. 内田理央のおっぱい写真にファン大興奮「一瞬ビビった」「萌え死んだ」
  4. 最新、衆院選「議席予測」 自公273「絶対安定多数」確保へ 立民128、共産17と共闘路線で一定の伸び “短期決戦”自力が勝敗の分かれ目に
  5. 青天を衝け、栄一の“浮気”令和3年的にはNG?「許せん」「この時代なら…」