群馬県の発熱報告システム整備完了 全1528施設が参加  

 群馬県は、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が高齢者施設で発生した教訓を踏まえ、老人ホームや障害者支援施設などの利用者や職員らの発熱状況を毎日報告してもらうシステムの整備が完了したと明らかにした。県内全1528施設を網羅。発生を早期に探知し、クラスターの再発を防ぐ。

 システムでは、施設側で検温を実施。毎日正午までに、県があらかじめインターネット上に用意した入力フォームに37・5度以上の発熱やせきなどの呼吸器症状のある人の数を入力して報告する。

 報告に基づき、県と地域の保健所が聞き取りを実施。必要に応じて医療機関へつなげ、原因が明確ではない発熱の報告が3人以上となった場合は医師の判断でPCR検査を行う。

 対象は特別養護老人ホームや有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、障害者支援施設など。報告に法的根拠はないが、感染拡大防止の取り組みとして県内全施設の協力を得た。

 県内では、有料老人ホーム「藤和の苑」(伊勢崎市)でクラスターが発生し、入居者ら68人が感染、16人が死亡。感染者は県全体の45%、死亡者は84%を占める。

 山本一太知事は5日、「感染で重篤化しやすい高齢者らの施設はコロナ対策の鍵だ。兆候を一刻も早くつかむことが重要だ」とシステムの意義を強調した。

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