プロボクシングのWBO世界バンタム級王者のジョンリール・カシメロ(31)=フィリピン=の次戦の相手が、WBO世界同級1位のジョシュア・グリア(25)=米国=になる可能性があると26日(日本時間27日)、米専門メディアの「ボクシングシーン・ドットコム」が報じた。
カシメロは25日(同26日)に米ネバダ州ラスベガスで予定されていたWBA、IBF世界同級統一王者の井上尚弥(27)=大橋=との3団体王座統一戦が、新型コロナウイルスの感染拡大により延期となった。井上と契約している米興行大手トップランク社のボブ・アラムCEO(88)が「カシメロの次戦について話し合っている選択肢の一つ」と明かしたという。
井上は日本で、カシメロはラスベガスで練習を続けており、アラムCEOは日本と米国間の渡航制限により、3団体王座統一戦の延期が長引くと予想している。グリアは米イリノイ州シカゴで練習しており、アラムCEOは「今、私たちが注力しているのは、米国にいる米国人選手か、外国人選手。そうすれば海外から選手を連れてくることを心配する必要がないからね」と答えた。
同メディアはカシメロとグリアが対戦する場合は、WBO世界同級タイトルマッチとして行われ、勝者が3団体王座統一戦として井上と闘うことができるとしている。