全日本柔道連盟(全柔連)は16日、東京都文京区の講道館にある事務局で勤務する男性職員2人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。
14日に受けたPCR検査で陽性が判明した。全柔連の感染者は計19人に膨れ上がり、中里壮也専務理事と職員38人の常勤者の約半数が感染する事態となった。
全柔連では今月4日以降、感染が進み、16日時点で中里専務と職員38人のうち、26人に発熱などの症状が出て22人がPCR検査を受診。3人は陰性だった。現在、検査結果を待っている役職員はいない。選手や指導者からの感染報告もないという。
全柔連内の感染拡大で前日15日に予定していた常務理事会は5月7日以降に延期。東京五輪代表に内定する男女計13人の処遇と唯一決っていない男子66キロ級の選考方式を審議するはずだった。選考問題の結論が遅れることに対し、金野潤強化委員長は13日、「選手には本当に申し訳ない。酷ではあるが、もう少し待ってもらうしかない」と話していた。