グーグルが提供するデジタル地図サービス「Googleマップ」に間違った情報を投稿する荒らしが問題化している。
「高輪キムワイプ駅って何だよ」「ふざけているのか」。17日、ツイッターユーザーらが困惑のコメントを書き込んだ。14日に開業したばかりの高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)をGoogleマップで検索すると、JRの改札口に「高輪キムワイプ駅」という看板がかかっているコラージュ写真が表示されたためだ。
キムワイプとは日本製紙クレシアが販売する拭き取り紙の商品名。パッケージの色遣いはJR東日本のイメージカラーと同じ、緑と白だ。あるネットユーザーが12日、冗談で作った「高輪キムワイプ駅」のコラージュ写真をツイッターで公開しており、それが何者かによってGoogleマップに投稿されたと見られる。Googleマップには「高輪キムワイプ駅」の他、実在しない駅名などが書かれた改札の写真も投稿されていたが19日午後の時点ではほとんど表示されなくなっている。
ツイッターでは先週から、同駅のJRの看板で明朝体という字体(フォント)が使われているのがおかしいと声があがっていた。看板のコラージュ画像もその流れの中で作られ、面白いネタ画像として人気を集めた。しかし、冗談だと明記した上で面白がるツイッターのノリが、実用性が求められるGoogleマップに持ち込まれたことには冷ややかな視線が送られ、「コラを信じてしまう人がいるかもしれない」と非難する人もいた。