プロボクシングの大橋ジムは17日、所属するWBA、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26)が、米ネバダ州ラスベガスで4月25日(日本時間26日)に予定していた、WBO世界同級王者のジョンリール・カシメロ(31)=フィリピン=との3団体王座統一戦を延期すると発表した。
井上はこの日自身の公式ブログなどを更新し「4月25日に予定されていたラスベガスでの試合は新型コロナウィルスの影響で延期となりました。楽しみにしてくれてた全てのファンの方々、申し訳ございません。ですが、世界的な状況を踏まえれば今は延期の決定を受けざるを得ません。中止ではなく延期という形になったのでカシメロを倒す準備を続けます。楽しみにしていてください」(原文ママ)と記した。
井上は同ジムでスパーリングなどの練習を続けている。同ジムの大橋秀行会長(55)は「井上尚弥は万全な練習をしていましたが、この世界情勢では仕方ありません。新しい期日が決まりましたら改めて発表させていただきます」とコメントした。
契約する米興行大手トップランク社は無観客で試合を行うことを検討したが、米疾病対策センター(CDC)が15日(同16日)、今後8週間は50人以上が集まるイベントを中止か延期するよう要請。同社は16日(同17日)に3、4月のすべての興行を延期することを発表した。