本格的な虐待が始まったのは、平成30年7月ごろだとされる。なぜ虐待に及んだのかと問われると「心愛が言ったことは最後までやらせないとという理由で虐待した。やりすぎだという気持ちを止めることができなかった」
心愛さんの動画を撮影した理由については「なぜ心愛が大声で騒ぐのかわからなかったので、病院に連れて行こうと考え、状況を知りたいという話があったときに見せようと思ったのが始まり。心愛に『誰かに見せるぞ』と言うと、ピタッとやめることがあって、続けていた」と述べた。
自身の性格について「きっちりとやらないと気が済まない」と分析し「子供を育てるのが思い通りに行かないのが許せなかったのか」と問われると「最初からそういう気持ちを持っていたことはないが、虐待といわれる期間を振り返ると、そのように思っていたと思う」と話した。
学校や児童相談所に対する自身の行動について「支配欲求の強さからそうした行動をとったのか」と聞かれると「今になってそう言われると、そうとしか言えない」とした上で「(児相に事件の責任は)ありません」とした。
有罪判決を受け、刑務所に入る場合について問われた際には「心愛に…。心愛に…。謝らせて、もらえるように…。自分に、できる、償いをその日、その日、一生懸命行いながら、生活をしていきたい」とおえつを漏らし、何度も詰まりながら、遅すぎる後悔の弁を口にした。
一方で、弁護側から最後に妻との関係について聞かれると、「離婚するつもりです」と低い声できっぱりと答えた。
弁護側の被告人質問はここで終了。休憩をはさみ、検察側の質問に移る。