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崩れる文大統領の岩盤支持層 #MeToo騒動拡大に女性が嫌気

女性の人権問題に対し高い関心を示し、「フェミニズムの高まりを社会に反映することが次の国会の宿命であり、時代精神だ」と強調していた人権派青年の裏の顔に、ネット住民らは一斉に反応。与党を支える複数の女性団体も、「女性への暴力にそっぽを向く政党に用意される議席はない」などと党に厳しく対応を要求した。

ウォン氏は女性の主張が「事実ではない」と否定した上で、「問題となったこと自体が党に迷惑をかける行為」だったと謝罪。女性の投稿からわずか1日で、不出馬を表明する事態に至った。

「20代男性」対策が裏目に

ウォン氏の問題は、新型コロナウイルスに対する政府対応への不満とも重なった。直近の世論調査(韓国ギャロップ調べ)では、文政権への「不支持」が20代で10ポイント、女性で8ポイント上昇。政権を中心的に支える「20代・女性」の離反を招く結果となった。

そもそも、与党がウォン氏を擁立した背景には、ウォン氏と同じ20代男性の支持を回復させる狙いがあった。

2018年末の年代・男女別の世論調査(リアルメーター調べ)では、20代女性の政権支持率が63・5%と最も高かった半面、20代男性では29・4%で最低値を記録するという奇妙な現象が起きた。文大統領が「フェミニズム政権」を標榜(ひょうぼう)する中、政府に尊重されていないと感じている20代男性への対応が急務になっていた。

しかし、想定外の事態でウォン氏擁立が裏目に出た与党は「『イー(20代の意)男子』を捕まえようとして、『イー女子』を失う」(韓国日報)結果に。「#MeToo」が焦点となったことで、「女性支持層の怒りを和らげようと今後拙速に対応すれば、若年男性のさらなる支持離れを招くこともある」との懸念の声も上がっている。

野党も支持低下

一方、「フェミニズム政権を自称しながら、男女間の葛藤を建国以来最も大きくした」と政府批判を展開する最大野党の自由韓国党も「政権支持層の離脱票を吸収できていない」(朝鮮日報)のが実情だ。20代の支持率は両党とも低下傾向にあり、無党派層が拡大の一途をたどる。

30~40代の支持が比較的安定している革新与党と、高齢者の支持が厚い保守野党。文政権の今後を占う4月の決戦を前に、20代の奪い合いは今後ますます激しさを増すと予想される。内政・外交の課題が山積する中、展開次第では「#MeToo」対応での一つのミスが選挙の勝敗を分けたとしても不思議ではない。

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