将棋の豊島将之(とよしま・まさゆき)名人(29)=棋聖・竜王=の挑戦権を懸けた第78期順位戦A級7回戦、木村一基(かずき)王位(46)対三浦弘行九段(45)戦が24日午前10時から東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、25日未明、先手の木村王位が勝利した。この結果、順位戦A級でトップを走る渡辺明棋聖(35)=棋王・王将=の名人初挑戦が決まった。
順位戦A級は10人が在籍。3月まで総当たりで各自9局を戦うが、ここまで渡辺棋聖が7戦全勝で首位。4勝2敗で暫定2位だった三浦九段が敗れて4勝3敗となり、2敗者が消え、2局を残して渡辺棋聖が豊島名人への挑戦権を獲得した。
渡辺棋聖は東京都葛飾区出身。所司和晴(しょし・かずはる)七段門下で平成12年、4人目の中学生棋士としてプロデビューした。獲得タイトルは棋聖1期、竜王11期など通算23期で、永世竜王と永世棋王の資格を持っている。
現在、王将戦の防衛戦を戦っており、25、26の両日、大阪府高槻市で七番勝負第2局が行われる。