新型肺炎

Q&A 重症度、SARSより低い 専門家「診断体制の構築急務」

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が拡大する中、「人から人への感染」が確認された。春節(旧正月)の大型連休を前に中国政府は危機感を強め、世界保健機関(WHO)は専門家による緊急委員会の開催を決定。今後の感染拡大の見通しは、予防策は-。専門家に話を聞くとともに、ポイントをまとめた。

 Q 中国で発症者が一気に増え、中国政府の専門家グループは、人から人への感染を確認したと明らかにした。感染拡大の恐れは高まったか

 A 発症者は中国当局の発表より1桁、2桁多いとみる専門家もいる。人から人への感染は限定的とみられるが、インフルエンザをはじめとする冬場に多い呼吸器感染症の対策を徹底することが大切だ。

 Q 日本で感染が確認された中国人男性から二次感染する恐れはないのか

 A 厚労省は男性の同居家族や医療関係者のほか、職場の同僚や帰国時の飛行機の同乗者らの中で、飛沫(ひまつ)を浴びた恐れのある計38人を特定し、経過観察の対象とした。現時点で新たな感染者は確認されていない。

 Q コロナウイルスが原因の肺炎には、過去に猛威をふるった重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)がある

 A 2002~03年に流行したSARSは、中国当局の対応の遅れが感染拡大を招いたとされ、775人が死亡した。人から人に飛沫感染し、感染者の中には1人から十数人に感染を広げる「スーパースプレッダー」がみられた。MERSは昨年11月までに858人の死者が出ている。

 Q 今回のウイルスは、遺伝子構造がSARSに似ているといわれる

 A 詳しい性質はまだ分かっていないが、厚労省は現時点で、致死率や重症度はSARSより低いとみている。

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