刑が未執行の確定死刑囚が今月末時点で112人となる見通しであることが27日、法務省への取材で分かった。今年中は3人の刑が執行された一方、新たに5人の死刑判決が確定した。病死はなく、昨年末時点から2人増える見込みで、増加は3年ぶり。
執行された3人は、平成13年に神奈川県大和市で女性2人を殺害した庄子幸一死刑囚(64)、16~17年に福岡県で女性3人を殺害した鈴木泰徳死刑囚(50)、15年に福岡市で一家4人を殺害した中国人の元専門学校生、魏巍死刑囚(40)。
死刑が確定したのは、堺市で元象印マホービン副社長の男性らを殺害し金品を奪った西口宗宏死刑囚(58)や愛知県碧南市で会社役員の男性と妻を殺害し現金を奪った堀慶末死刑囚(44)ら。
一方、大阪府寝屋川市の中学1年男女が殺害された事件で、一審で死刑判決を受けた山田浩二死刑囚(49)は控訴を取り下げ死刑が確定したが、大阪高裁が12月に控訴取り下げを無効とする決定をし、大阪高検が異議申し立てなどをした。