十両以上の関取で構成される力士会が25日、東京・両国国技館で開かれ、冬巡業でインフルエンザ感染者が続出したことを受け、日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)も参加して予防接種の実施時期の前倒しを協議した。冬巡業に参加した力士は従来、巡業終了後に受けていた。
15日まで行われた冬巡業ではインフルエンザが流行し離脱者が相次いだ。さらに、感染した十両貴源治を取組に参加させたことで、相撲協会の対応が問題視されていた。
力士会会長の横綱鶴竜は「冬巡業に出る前に予防できるようにと話をした」と語り、尾車事業部長は「できるものは早めにしたい」との意向を示した。