娘の死、問い続ける母「本当の原因知りたい」 笹子事故7年

犠牲となった石川友梨さんの遺品のかばんを手に取る母佳子さん=11月、神奈川県横須賀市
犠牲となった石川友梨さんの遺品のかばんを手に取る母佳子さん=11月、神奈川県横須賀市

 平成24年12月の笹子トンネルの天井板崩落事故で次女の友梨さん=当時(28)=を亡くした石川佳子さん(61)は、遺品を手に取るたびに実感する。「原因は何なのか」。事故から7年間、問い続けてきたが、今も答えはない。

 車から見つかった焦げ一つない友梨さんの名刺は仏壇に保管している。3時間以上火に包まれていたはずで、鑑識からは、状態の良さは説明が付かないと言われた。「家族が『友梨は現場におらず、どこかで生きているかも』と思わないように、メッセージを残してくれた」と語る。

 7年間で中日本高速道路の弔問は80回以上。会いたくない気持ちもあったが受け入れ続けた。事故はアンカーボルトの不良が見逃され、ボルトが抜け落ちたことで起きた。事故前の点検が、なぜ簡略化されたのか。一番知りたい。「どんな経緯で、だれが決めたのか。明らかにしてほしい」。佳子さんは訴えた。

今、あなたにオススメ

izaスペシャル

  1. 「やばい、やばい!」響く悲鳴で朝のホーム騒然 神戸の飛び込み事故

  2. 公邸「大ハシャギ」の岸田首相長男・翔太郎秘書官が更迭 「なぜ写真流出」「身元再チェックを」続く野党の追及、メディアの続報も警戒

  3. 木の実ナナは泣き崩れ…小川知子は「心臓がドキドキ」 芸能界から悲しみの声

  4. 東海道新幹線運転見合わせで「北陸新幹線」「サンダーバード」「金沢経由」トレンド入り…「6時間の移動」「大阪延伸の必要性痛感」の声

  5. 「金曜でホテルの空室が…」大雨で東海道新幹線ストップ、払い戻しに長蛇の列 JR東京駅

今、あなたにオススメ