きよ彦さんは1988年、着物作家としてデビュー。花をモチーフに伝統を尊重しながら斬新なデザインで注目を浴びた。2003年には東京都内に京風おでん店「まめ彦」を開店し、料理界にも進出。本業の傍ら、コメンテーターやタレントとしても活躍し、毒舌キャラで人気を集めた。
所属事務所は「がんで放射線治療をしていたから、血管が弱くなっていたのかも」と無念さをにじませ、「『これから恩返しをしたい』と張り切っていた。急変したのは志半ばだったのでは」と故人を思いやった。
お別れの会はきよ彦さんの希望で開催する予定はないが、縁の人々に声をかけ、故人が好きだった明るい雰囲気で1カ月間、「まめ彦」で着物など遺品を飾り、別れでなくいってらっしゃいの気持ちでしのぶ意向。店の今後は密葬後に家族と話し合って決める。