那覇市の首里城の火災を受け、静岡市消防局は1日、重要文化財である静岡浅間神社(同市葵区)で、貴重な木造文化財を火災から守るため日頃の防火対策を確認した。
同神社は現在、大改修を実施中。この日は葵消防署の3人が防炎シートで覆われた工事現場を訪ねて、たばこの火など火気管理について指導し、火災報知機と消火器の位置や数、避難通路の状態などをチェックした。
同署の太田俊孝予防係長は「現場の作業員には文化財を守るという心構えで、火災を起こさない態勢を確立して業務に当たってほしい」と呼びかけた。
市消防局では今後、国宝の久能山東照宮や世界文化遺産・三保松原に含まれる御穂(みほ)神社など、他の木造文化財の管理者に対しても注意喚起していく。