31日未明に発生した首里城の火災で、那覇市消防局によると、これまでに正殿、北殿、南殿など6棟が焼け、約4200平方メートルが焼失した。同市の城間幹子市長は同日、首里城火災を受け市役所で記者会見し「残念でならない。衝撃を受けている」と語った。
今月27日からは琉球王国の儀式を再現する「首里城祭」が開かれており、30日深夜まで関係者が準備を進めていたという。
火災を受けて那覇市は災害警戒本部を設置し、公民館や小学校計3カ所に避難所を設けた。那覇署などは周辺住民を避難誘導した。那覇市消防局は火の粉が広範囲に舞っているとして、31日午前4時すぎから防災無線で住宅への飛び火に警戒するよう呼びかけた。