「リチウムイオン電池は幸せ者」 文化勲章の吉野彰さん一問一答

文化勲章を受ける旭化成の名誉フェロー、吉野彰さん=28日、東京都千代田区(飯田英男撮影)
文化勲章を受ける旭化成の名誉フェロー、吉野彰さん=28日、東京都千代田区(飯田英男撮影)

 リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞に輝いた旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)が文化勲章の受章も決まり、喜びを語った。主な一問一答は次の通り。

 --文化勲章に選ばれたことへの思いは

 「少し緊張しながら、天皇、皇后両陛下とどういうお話ができるのか、楽しみにしています。文化勲章は文化全般に対して大きな貢献をしたということで、ノーベル賞などと重みが少し違う。地球環境問題に対する答えを出すことも、人類の文化への大きな貢献だと思うので、その意味でさらに重責が増したなと言うのが今の実感です」

 --ノーベル賞の受賞が決まってから3週間ほどたった

 「非常に忙しい毎日を過ごしています。そろそろ12月の授賞式で行う30分間のノーベルレクチャー(記念講演)の準備をしないといけない。環境問題に道しるべを与えるようなメッセージを世界に向けて発信したい。資料作りが結構大変だ」

 --ほかには、どのようなことを

 「リチウムイオン電池の本当のルーツをたどると、(いずれもノーベル化学賞を受賞した)福井謙一先生や白川英樹先生から、つながっていく。リチウムイオン電池は非常に幸せ者で、(今回の3人を含めて)5人のノーベル賞受賞者に支えられている。これもサイエンスの一つの姿かなと。ぜひその辺もノーベルレクチャーに盛り込みたい」

 --今後の活動は

 「リチウムイオン電池には旭化成でも大学でも当然携わっていく。当然これから、さらなる改良が必要だ。その中で若い研究者に助言をしていきたいと思います。それと研究者、技術者は生データから遠ざかるとすぐさびてしまう。私自身もすぐ時代遅れになってしまうので、少なくとも生データに接しているようにしたい」

 --家族らが、ノーベル賞受賞のお祝い会を開いた

 「27日に東京都内でお祝い会を開いてくれた。基本的には私の家族で、妻と子供、子供の配偶者とそのご両親とで10数名くらい。2歳と5歳の孫2人も同席しています。2歳の孫は、よく理解していないようですが、私の顔がテレビに映るたびに『じじ、じじ』と言っていたとか」

 --どのようなお話を

 「新型二次電池の研究に入って2年目に母が亡くなっています。その知らせを夜中に研究所で聞きました。急性心不全ですかね、そういう形で急死したので、やはり亡き母に一番これを知らせてあげたいねというのが共通の話題でした」

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