非正規労働者の人材育成などを行った事業者に助成する厚生労働省の「キャリアアップ助成金」500万円をだまし取ったとして、大阪府警捜査2課は29日、詐欺容疑で神戸市中央区の会社役員、光田邦夫容疑者(37)や大阪市都島区東野田町の無職、三ツ井敏行容疑者(65)ら男3人を再逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
再逮捕容疑は、大阪市淀川区の経営コンサルタント会社「ハーモニー」の役員や社員だった平成28年5~10月、三ツ井容疑者を代表とする架空の情報通信会社で、非正規の従業員にキャリアアップのための実習訓練を受けさせたとする虚偽の書類を大阪労働局に提出し、厚労省からの助成金500万円を詐取したとしている。
光田容疑者らは大阪市内の整骨院に指示し、同様の手口で助成金約290万円をだまし取ったとする詐欺の疑いで、今月8日に同課に逮捕されていた。同課によると、光田容疑者らはほかにも10件超の助成金を申請し、数千万円を詐取した可能性があり、同課が調べている。