【ワシントン26日(日本時間27日)】米大リーグのワールドシリーズ(WS)第4戦が行われ、2年ぶり2度目の頂点を狙うアストロズ(ア・リーグ)がナショナルズ(ナ・リーグ)に8-1で快勝し、2勝2敗の五分に戻した。4番のアレックス・ブレグマン内野手(25)が満塁本塁打を含む3安打5打点と大活躍。第5戦は27日(同28日午前9時7分試合開始予定)に行われる。
真っ赤に染まったスタンドが静まりかえった。3点リードの七回1死満塁。ブレグマンが149キロのツーシームを左翼ポール際にたたき込んだ。シリーズ史上20本目の満塁弾で、敵地はため息に包まれた。
「何とかチームの力になりたかった。かなり気持ちは燃えていた」
一回1死一、二塁で先制の中前適時打を放つなど、3安打5打点。WSの1試合5打点は三塁手で史上初。ア・リーグの選手では2009年の松井秀喜(ヤンキース、第6戦で6打点)以来、10年ぶりだ。
メジャー3年目の今季、レギュラーシーズンで打率・296、41本塁打、112打点でリーグMVP候補の好打者。ポストシーズンは試合前時点で打率・208と不調だったが、この日は打撃練習中にケージ横に設置されたタブレット端末で何度も映像でフォームをチェックするなど、修正を重ね、結果に結びつけた。
「チーム全員の気合が充実している。最高の雰囲気だし、すごく楽しい」と主砲は胸を張った。2連敗の劣勢から、敵地で2連勝。2年ぶり2度目の頂点へ、第5戦で一気に王手をかける。