日本オープン2日目(18日、福岡・古賀GC=6817ヤード、パー71)悪天候による中断などでサスペンデッドとなり、60人が競技を終了できなかった。首位に3打差の7位から出た今平周吾(27)=フリー=が5バーディー、5ボギーの71で回り、通算イーブンパーでホールアウトした中ではトップ。2週連続優勝で、自身初の国内メジャー制覇をつかみ取る。石川遼(28)=CASIO=は通算8オーバーと落とし、今季初となる予選落ちの危機に陥った。
大粒の雨が絶え間なくコースを襲った。合わせて約3時間、2度の中断に見舞われた最悪の条件。しかし、さすがは昨季賞金王、ポーカーフェースを崩さない。耐えに耐えた今平が最後のパットを沈め、ようやくホッと息を吐いた。
「前半は3オーバーまでいったので、頑張ったかな。(中断で)集中力は切れるけど、コースに戻ったら集中し直せた」
ショートホールで抜群のうまさをみせた。圧巻は第1ラウンド(R)で難度が最も高かった17番(パー3)。「一番調子がいい」と3番ユーティリティーで2メートルにつけ、バーディー。2番、6番(いずれもパー3)でもスコアを伸ばした。
前週の「ブリヂストンオープン」で今季初優勝を挙げた。「少し気持ちが楽にはなった」と話すが、台風の影響で36ホールに短縮され、つかんだ勝利。鬼門とする最終日への苦手意識が払拭されたわけではない。
「パーセーブしながら、チャンスが来たらしっかりと攻めたい」
国内メジャー初タイトルがかかる決勝R。コースにも最終日にも勝ち、本物の強さを証明する。 (原田遼太郎)