宝塚歌劇団星組トップスター、紅(くれない)ゆずるが13日、東京・有楽町の東京宝塚劇場で行われた退団公演「GOD OF STARS-食聖-」「エクレール ブリアン」の千秋楽を迎え、17年の宝塚人生に別れを告げた。
台風19号で前日12日のプレ千秋楽公演が中止に。サヨナラショーでは持ちネタの客席案内係「紅子」に扮し、「台風、いい加減にしろ! 日本国民、宝塚ファンに謝れ!」と無念さを紅らしいユーモアに包んだ。
最後はタカラジェンヌの正装の緑のはかま姿で大階段を降り、「一度きりしかない人生の中で、心が震えるほど愛する場所で過ごすことができた私は、本当に幸せ者です」と感無量の表情をみせた。
紅は2002年に入団。16年に星組トップ就任後は台湾公演を成功させるなど活躍した。