女子ゴルフ・スタンレーレディス最終日(13日、静岡・東名CC=6572ヤード、パー72)台風19号の影響でツアー史上初の無観客試合で9ホール短縮の決勝ラウンドが行われ、25位から出た全英覇者の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は4バーディー、ボギーなしの32で回り、通算5アンダーで6位となった。首位から出た黄アルム(31)=韓国=が35で回り、通算8アンダーで今季初優勝した。通算5勝目で加算される賞金は75%の1350万円。
大歓声も拍手もない。シブコ渋滞も起きない。全英制覇から帰国後は当たり前となった風景が消えたツアー史上初の無観客試合。いつもと違う環境に戸惑いながらも渋野が猛チャージを演じた。
「スタートのチップインでエンジンがかかった。トップとは差があったので優勝するには全部バーディーを取らないと無理。少しでも順位を上げようと思った。4つ伸ばせて上出来です」
台風19号の影響で前日の第2日が中止となり、最終日も9ホールとなった。ツアー史上7度目の27ホール短縮の短期決戦。さすがに6打差は遠かったが、半分の3差に詰めた。台風一過の青空のもと、スタートの10番(パー3)で10ヤードをチップインバーディー。14番(パー4)は残り99ヤードの2打目をピン奥1メートルにつけ、16番(パー3)もチップイン。最終18番(パー5)は3メートルを沈めた。この日ベストスコアの32をマークし、今季13度目のトップ10入りとなる6位でフィニッシュだ。