宮城・仙台地方の予報は曇りところによっては雨…のはずだったが、心地いい日差しが射し、絶好のゴルフ観戦日和。最終日のギャラリー数は7474人。3日間合計2万909人は大会史上2番目の動員だった。
渋野日向子(20)の組はまるで大名行列のように大ギャラリーを引き連れ、同組の勝みなみ(21)も驚いた。
ちなみに過去最高は東日本大震災の半年後、まだ爪跡が残る2011年秋。しぶこは当時岡山の小学6年生だった。
「今回、初宮城。震災があって、私が想像できないことを体験されているのに応援してくれた。皆さん、ボギーを打っても頑張れ~って。温かく見守ってくれた。うれしかった」。被災地を思いやり、自らへの応援に感謝した。
ところが、肝心のゴルフは11番から3連続ボギー。6月の「ニチレイ」の第2ラウンド(11番から3ホール)以来の痛恨劇通算イーブンの22位タイで思わず吹き出した。
「ボギーがきてカチーンとなって、12番もカッチーンてなって。13番来て笑けた。3日間? 薄すぎますよね。何か久しぶりにゴルフをしたって感じ(の人みたい)ですよ」
ま、スコアはどうあれ、しぶこ節は相変わらずバーディーラッシュであった。
初めての東北行脚も終演。コース内でのファン対応は精力的、仙台名物に舌鼓を打ち、宮城県立こども病院を慰問するなどチャリティー活動も…。AIG全英女子というメジャー制覇以来、「世の中の景色が変わった」と忙しい日々を過ごしているが、しぶこスタイルに変化はない。
今週は「日本女子オープン」(三重・白河ヴィレッジGC)。過去、アマ時代に2度出場経験があるが、「2年間出させてもらったのはポンコツ(予選落ち)だったので、それよりかいい結果は残したいと。最低予選通過はしっかりしないと…ですよね」。今週もまたしぶこ劇場は続く…。(清水満)