【セントルイス(米ミズーリ州)27日(日本時間28日)】米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手(33)が今季を総括する会見を行った。主な一問一答は以下のとおり。
--ポストシーズン進出が消滅後、時間が経過したがチームの雰囲気に変化は
「みんな静かと言うか、オフの感じかな?とは思います。僕は2日間ほど何もしていないので、何も目的がない状態で野球を見たりするのはつまんないな、と言う感じはします(笑)」
--今季は178回2/3、229奪三振、昨年と比べると復活したと思うが
「今は間違いなく、今までの人生で(調子、状態、技術力が)段違いでいい、というのはわかっている。まさか33歳で(笑)。そんな感覚になるとは思っていなかった。春には『俺もこうやって終わっていくのかな』と思っていましたけど、そこから帰ってこれた、もっといい位置にいけたと言うのは、自分でも信じられない感じはします」
--『こうやって終わるのか…』と思った。そこから前に進むために考えたことは
「そこは日々、自分に対して絶望感もありました。その中で、技術を磨く、ということだけは捨てなかった。そこからだんだん、技術が整備されてきて、それでメンタル的な部分も勝手についてきた」
--まだ終わりたくない、自分の可能性を信じたい部分があった
「可能性を信じられた、というか、まず自分が終わった、と思っていたから可能性は信じていなかったです。ただ、こうやってお金をもらっているし、自分の家族もみんないるから、自分がちゃんと、せめてプロだから毎日、やることだけはしよう、と思っていた。それで自分がよくなるとは信じていなかったし、思っていなかった。本当に技術が整備されてきた瞬間に、急にパンっと(状態が上がった)」
--結果、内容が伴うまでは不安が大きかった
「不安、というよりか、絶望ですよね、自分に対して。残念、というか。そういう気持ちばっかりでした」
--自分に「絶望する」なんて初めてでは
「うん、そうですね。終わったな、と思っていたのは初めてかなあ。4月くらいは特にそうですね。5月半ばくらいから、だんだんよくなってはきたけど」
--状態がよくなってからは、投げる楽しみが増えたか
「スプリングトレーニングのときとか、けっこう試合の日はここ数年特に緊張する、みたいなこといったけど、結局、技術がちゃんとしていればメンタルは絶対安定するので、試合の日もまったくそうではなかったですし、練習も楽しみだった。日々、何をやってもできるので、もちろん楽しかったです」