レスリング・世界選手権第4日(17日、カザフスタン・ヌルスルタン)2020年東京五輪予選を兼ねた大会。男子グレコローマンスタイル60キロ級で五輪代表に決まった文田健一郎(23)=ミキハウス=が決勝で昨年覇者のセルゲイ・エメリン(24)=ロシア=を破り、17年大会59キロ級以来2年ぶりに世界王者となった。
男子グレコ60キロ級の文田が強豪のエメリンを10-5で撃破。第1ピリオド開始2分で0-5と劣勢になったが、すぐに得意のそり投げで一気に4点を奪うなど20秒間で怒濤(どとう)の10得点。グレコの日本勢で2度目の優勝は初めてで、東京五輪へ弾みをつけた。「気持ちがいい。前回よりも達成感がある。(金メダルで)最高のスタートが切れた。残りの期間は強化の時間に使う」と歓喜した。