台風15号で被害を受け、約45万戸の停電が続く千葉県で、「ホテル三日月グループ」(同県勝浦市)が10日から勝浦市と鴨川市の「スパホテル三日月」の大浴場を無料開放した。この神対応にネットでは県内外から称賛の声があがっている。
同グループの「勝浦スパホテル三日月」は10日、公式ツイッターを更新。「今回の台風で被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます」と切り出し、「停電、断水の被害にあわれている方、本日より勝浦市にお住いの方に大浴場を無料開放させて頂きます」とツイートした。入浴時間は午後6~9時(鴨川は同2~10時)で「停電、断水が解消されるまでの期間、ご利用下さい」と結んだ。
その後もツイッターを更新し、11日には利用者の範囲を勝浦市、御宿町、大多喜町、いすみ市に拡大。勝浦の時間も午後3時からに前倒しした。これらのツイートは瞬く間に拡散。SNSには「千葉県民として心から感謝します。ありがとうございます」「大浴場開放ありがたいです。お気遣い感謝します」「さすが!被災したときのお風呂ほど心からありがたいものはない」「困ってる人に手を差し伸べる。簡単なようでなかなかできないことです」「日本も、まだ捨てたものでは、ないですね 涙がでますね ありがと」など感謝の言葉が集まっている。
同グループはタオルの供給が間に合っていないことを告知。あわせて「ご利用の際は、タオルを持参頂けますと幸いです」と呼びかけている。
ツイッターには県外からも称賛のコメントが届き、リプ欄には「千葉に行く機会があれば泊まるホテルはもう決まった」「素晴らしい!落ち着いたら家族で泊まりに行きます」などの書き込みも見られた。