【香港=藤本欣也】「逃亡犯条例」改正問題に端を発した抗議活動が続く香港で2日、同改正案の完全撤回などを香港政府に求めて、大学生や中高生に授業ボイコットが呼び掛けられた。抗議運動の一環としてゼネストも呼び掛けられており、実施されれば香港の経済活動に影響が出ることは必至。同改正問題によるゼネスト実施は8月5日に続き2回目となる。
2日は新学期の開始日。大学では香港大や香港中文大など計10大学の学生会組織が、同日から2週間の授業ボイコットを学生に呼び掛けている。午後には香港中文大で決起集会が開催される予定だ。
中高生のグループも毎週1日の授業ボイコットを目指している。2日午前には、授業ボイコットに参加する中高生らの集会が香港島で予定され、政府に同改正案の完全撤回など5大要求の受け入れを求める。
8月のゼネストでは、香港国際空港の職員らが参加し200便以上が欠航。バス運転手約200人もストに加わったほか、若者らが緊急ボタンを押すなどして地下鉄の運行を妨害、交通機関は大幅に乱れた。
2日のゼネストも交通機関をはじめ広範な職種で参加が見込まれており、市民生活に影響を与えそうだ。