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柔道・パーク24プレゼンツ世界選手権第6日(30日、東京・日本武道館)2020年東京五輪の会場で行われ、男子100キロ級の一昨年覇者で全日本王者のウルフ・アロン(23)=了徳寺大職=は準々決勝で昨年優勝の趙グハム(27)=韓国=に延長戦の末、一本背負い投げで技ありを許して惜敗。敗者復活戦と3位決定戦を制し、銅メダルを獲得した。
ウルフは準々決勝でまさかの黒星。2年ぶりの王座奪還を逃した。
「優勝を目指していたので、素直に悔しい。五輪1年前で外国選手の本気を感じた」
初戦から体が重く、本来の動きではなかった。当日朝の再計量に選ばれることを恐れ、前夜は十分に栄養をとれなかったという。前回王者・趙グハム(韓国)との準々決勝では延長1分16秒、それまで何度もかわしていた相手の一本背負いで技ありを奪われ、敗れた。
「襟を下から持とうとしたところに不意をつかれた。細かい部分の甘さが出てもぐり込まれた」
それでも気を取り直し、銅メダルを獲得。「この結果が現状。この負けを来年の東京五輪につなげたい」と、捲土(けんど)重来を期した。 (只木信昭)
「ウルフはスピード感あふれる組み手から圧力をかけていく本来の動きではなかった。淡々と相手に合わせていた」
「攻める自分の柔道ができた。次は五輪チャンピオンになりたい」