「日本人というくくりをなくせば、もっと長く勝ち続けている人たちはいる」と満足した様子はない。ア・リーグ東地区首位を独走するチームは2位・レイズに10・5ゲーム差をつけた。10年ぶりのワールドシリーズ制覇へ、この勢いのままに突っ走る。
「一時期不安定だったスプリットが、ようやく安定してきた」
★地元紙絶賛
ヤンキースの公式サイトは『田中が菊池に投げ勝った』という見出しとともに「スプリットとスライダーが効果的だった」と安定度抜群の投球を評価。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)はマ軍に相性が良く8勝0敗となったことを紹介し、デビューから連続の2桁勝利はヤ軍の球団記録はアンディ・ペティットの9年連続であることを伝えた。ニューヨーク・デーリー・ニューズ(電子版)も「ビッグゲームで強いことを改めて証明した」と称賛した。
〔1〕田中が今季10勝目(7敗)。米大リーグに移籍した2014年から6年連続6度目の2桁勝利。日本投手で6年連続の2桁勝利は黒田博樹の5年(10-14年、ドジャースなど)を上回る最多記録となった。通算6度は7度の野茂英雄(ドジャースなど)に次いで2人目。
〔2〕楽天時代の09年から日米を通して11年連続で2桁勝利。プロ野球で11年以上続けて2桁勝利をマークしたのは、19年の米田哲也(阪急など)を筆頭に、山田久志(17年、阪急)、金田正一(15年、国鉄など)ら10人がいる。
〔3〕日本投手の先発対決は17年6月23日の田中(ヤンキース、8回無失点)vsダルビッシュ有(レンジャーズ、7回無失点)以来2年ぶり16度目。田中の日本投手との先発対決は16年に岩隈久志(マリナーズ)と2度、17年のダルビッシュに次いで4度目。通算3勝0敗、防御率は0.62(29回、自責点2)と投げ勝っている。