カジノ誘致めぐりハマのドンが憤慨!「顔に泥を塗らせた人がいる」

猛反対の藤木氏
猛反対の藤木氏

 「ハマのカジノ」誘致をめぐり、ルーレットが回り始めた。横浜市の林文子市長(73)がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を正式表明すると、23日には地元で「ドン」と呼ばれる藤木幸夫・横浜港運協会会長(89)が改めて反対を表明した。

 「私は昨日、林さんに大きく顔に泥を塗られました」。IRについて「白紙」としていた林市長が、山下ふ頭への誘致を表明したことに、藤木氏は23日の記者会見でこう憤った。「私のやることは山下ふ頭をバクチ街にしないことだ」とも強調した。

 藤木氏は港湾事業を営む藤木企業の会長を務めるほか、横浜エフエム放送の社長や市体育協会名誉会長を務めるなど「ハマのドン」として知られている。

 カジノはギャンブル依存症の懸念が強いと話す藤木氏。林市長が「厳しい財政状況が見込まれる中、飛躍するにはIRが必要」と税収に期待を示していることについても、F1やクルーズ船の誘致など港運協会が提案する「ハーバーリゾート構想」の経済効果で十分補うことが可能だと説明した。

 一方で藤木氏は、林市長について「泥を塗らせた人がいるということは分かっている」とも。報道陣から、地元選出でIRに積極的とされる菅義偉官房長官の名前が挙がると、藤木氏は「それはあなたの自由。そちらのご判断」と答えつつ、「菅さんは安倍さんの腰巾着、安倍さんはアメリカの腰巾着」と揶揄(やゆ)した。

 日本のIR構想にはMGMやサンズなど米カジノ大手が相次いで参入を表明していることもあり、藤木氏は「形を変えた植民地」とも表現する。カジノで生み出される利益が地元に落ちず、米国に吸い上げられてしまうことへの懸念もうかがえる。

 山下ふ頭には港湾事業者の倉庫が並ぶほか、記者会見が開かれた横浜港運会館がある。藤木氏はIR誘致に「命を張って反対する」といい、行政による強制執行があった場合も「ここで寝泊まりする」と抵抗する意思を示した。

 政府はIR誘致の申請期限、開業を認める区域の選定基準を盛り込んだ基本方針案を早ければ9月にも公表する。

 IRの認定地域は最大3カ所で大阪府・市、和歌山、長崎両県が招致を表明、北海道や東京都、千葉市なども検討するなか、横浜は「市や地元政治家らは水面下で調整しようとしているが、説得できないまま見切り発車した形」(同市関係者)といい、地元有力者が反対したままの誘致活動に突入する。

 同市関係者は「山下ふ頭に近い元町もかつてのにぎわいを取り戻す起爆剤としてIRに期待する声もある。賛成派を少しずつ固めていく一方で、最終的にはIR施設周辺での事業開発などの条件交渉になるのではないか」と話す。

 日米の思惑が入り乱れる「カジノ・ロワイヤル(王者のカジノ)」。最後に勝つのは-。

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