LINE新機能で大混乱 出会い系などの不適切利用相次ぐ

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LINEの「オープンチャット」
LINEの「オープンチャット」

 「ナンパしたい人、されたい人…」「名古屋で出会いのない方!」「出会い for 関西の大学生」。月間利用者数8100万人を誇るメッセージアプリに似つかわしくない言葉が並ぶ。LINE社は19日、LINEの新機能「オープンチャット」を公開したが、不適切利用の対応に追われた。

 「大型新機能」として登場したオープンチャットは、従来の機能とどう違ったのか。

 LINEの主要機能「トーク」は基本的に、連絡をとる相手が知り合いであり、投稿内容を見られる人が限られるクローズド(閉じた)のサービスだ。ユーザー同士がテキストや写真をやり取りするためには、電話番号やユーザーを識別する「LINE ID」を用いて「友だち」になっておく必要がある。

 最大500人が一つのメッセージを共有する「グループ」などでは、面識のない知人の知人と交流するケースもあるが、それでも全くつながりのない人は会話に参加できない仕組みになっている。

 それに対して、オープンチャットは管理者がいるインターネット掲示板に近い。ひいきのプロ野球チームについて語ろう、学校の保護者同士で連絡をとり合おうなどのテーマの「トークルーム」に、「友だち」かどうかに関わらず最大5000人が参加する。

 「トークルーム」に参加するために管理人の承認が必要な場合もあるが、誰でも自由に参加できるように設定することもできる。さらに、LINEでは実名投稿が基本だが、「トークルーム」内では別の名前を名乗ることができ、匿名に近い形でのコミュニケーションが可能。親しい人同士がメッセージを送り合うLINEが無法地帯になるまでに時間はかからなかった。大きな絵文字「スタンプ」を連続して送って交流を邪魔する嫌がらせ「スタンプ爆撃」をする迷惑ユーザーもいたという。また、大量のメッセージを受信したことでスマートフォンの通知がとめどなく続き、一時的にスマホが利用できなくなったとSNSで訴えるユーザーもいた。

 LINE社は、出会い系や詐欺などが疑われる、ガイドラインに違反したユーザーに対して「LINEアプリ本体の利用停止」を含めた措置で臨むと明言。常に監視して悪質な投稿を削除し、「トークルーム」を検索する機能を一時的に停止するなどして事態の収拾を図った。

 誤算というより、ずさんな印象を与えたオープンチャット。LINEの生みの親として知られる同社上級執行役員の稲垣あゆみ氏が注力する新機能だけに、改善と正常化が期待される。

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