香港境界に中国部隊集結 裁判所が妨害禁止令、空港再開

 【香港=西見由章、ワシントン=黒瀬悦成】香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐる抗議デモで、香港の裁判所は14日、デモ隊の座り込みが続いた香港国際空港の使用妨害を禁じる臨時命令を出した。中国が香港に隣接する広東省深●(=土へんに川)に武装警察を集結させ、デモ制圧に向けた動きではないかとの懸念も強まるなか、中国官製メディアは米国などがデモの「黒幕」だと非難。香港情勢が米中の新たな火種となりつつある。

 同空港では14日午後までに出発ロビーからデモ隊が閉め出され、空港業務がおおむね再開。当局が許可した到着ロビーの一部で100人前後が座り込みを続けた。香港の大学3年の男子学生(22)は「昨日夜の衝突や裁判所命令を受けて、自分の将来への影響を恐れる人が出てきている」と認める一方、多くの参加者は18日に予定される大規模デモに「力を蓄える」方向に転じたとも指摘した。

 中国の部隊が香港近隣に集結しているとの情報について男子学生は「もし本当に軍が展開したら、別の選択肢も含めて皆と進退をともにする」と語った。

 一方、トランプ米大統領は13日、ツイッターで、「米情報機関によると、中国政府は香港との境界に部隊を移動させている」と述べて中国側の動きを牽制するとともに、全当事者に冷静な行動を要求した。

 またトランプ氏は記者団に「香港は非常に厳しい状況だ」「自由のため、中国を含む全ての関係者にとって事態がうまく決着することを望む」などと語った。

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