昨年9月、千葉市若葉区中野町の県道交差点で大型トレーラーが横転し、男女3人が死亡した事故で、千葉県警交通捜査課は5日、過積載の状態でトレーラーを運行したとして、道交法違反(過積載)などの疑いで、トレーラーを運転していた在原伸悟運転手(27)=同県八千代市=や、荷主のリサイクル業「丸二商店」(同県八街市)などを千葉地検に書類送検したと発表した。調べに対し、いずれも容疑を認めているという。
同課によると、送検容疑は昨年9月8日、丸二商店から依頼を受けた在原運転手がトレーラーの最大積載量を約18トン超えて、鉄くずなど約47トンを運んだとしている。在原運転手の勤務先である「在原商店」(八千代市)についても過積載を容認したとして、同法違反容疑で書類送検した。在原商店は無許可で運送業を営んだ貨物自動車運送事業法違反の容疑でも書類送検された。
事故は、トレーラーが坂道を下って交差点を左折する際、曲がりきれずに横転。対向車線で信号待ち中の軽乗用車が下敷きになり、会社役員の吉田亮さん=当時(43)=ら家族3人が死亡した。千葉地検は、在原運転手に対する自動車運転処罰法違反(過失運転致死)容疑を処分保留にしており、今回の道交法違反容疑などを含めて処分を決める見通し。