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新聞を読む習慣がある子供のほうが、正答率が高くなる-。文部科学省が全国学力テストの結果を分析したところ、そんな傾向が明らかになった。
テストとともに行われた児童生徒への意識調査で、新聞を読む頻度を(1)「ほぼ毎日」(2)「週に1~3回程度」(3)「月に1~3回程度」(4)「ほとんど、または全く読まない」-の4択で聞き、それぞれの層の平均正答率との相関を調べた。
その結果、小・中ともすべての教科でもっとも平均正答率が高かったのは(1)の「ほぼ毎日」と答えた児童生徒で、読む頻度が落ちるにつれ、いずれも平均正答率が低下した。
中でも小学生の国語は(1)の平均正答率が73・2%だったのに対し、(4)の「読まない」は61・0%で、12・2ポイントの差がついた。ほかの教科の(1)と(4)の差も、小学算数で10・2ポイント、中学国語7・1ポイント、数学10・9ポイント-と開いた。初めて実施された英語も(1)のほうが(4)より8・7ポイント高く、相関関係が明らかになった。
だが、新聞を読む児童生徒の割合は、減少傾向にあるようだ。(1)の割合は小学生で7・1%(前年度比0・4ポイント減)、中学生で4・5%(同0・5ポイント減)にとどまった。