高齢者入浴中の事故、熱中症8割超 ヒートショックは1割未満

 入浴中の突然死の場合、解剖しても慢性疾患以外の所見を見つけることは困難だといい、黒木氏は「病死と判断せざるを得ないのも仕方なく、ヒートショックの症状と結びつけて語られてきた。こうしたケースも大半が熱中症だった可能性が高い」と訴える。

 28年に大阪市の住宅の浴室で80代の夫婦が死亡していたケースでは、大阪府警の司法解剖の結果、死因は溺死だったが、熱中症による体温の上昇で意識を失った可能性が指摘されていた。

 ■熱中症 体温の上昇で体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなるなどし、めまい、頭痛などの症状を起こす。気温や湿度により、室内でも発症する。「軽症」「中等症」「重症」の3段階に分類され、重症だと意識障害、けいれん、手足の運動障害がみられる。

 ■ヒートショック 急激な温度差がもたらす体への悪影響のこと。冬場の入浴時に暖かい部屋から冷えた脱衣所や浴室に移ったり、高温の浴槽に入ったりした場合、急な寒暖差で血圧が乱高下し、血管に負担がかかる。その結果、脳卒中や心筋梗塞などの急性疾患が起きるとされる。湯上がり時も急激な血圧の低下により、脳貧血が起きることがある。

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