糖尿病で注意すべき尿トラブル3つの症状 「過活動膀胱・神経因性膀胱・腹圧性尿失禁」 - イザ!

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糖尿病で注意すべき尿トラブル3つの症状 「過活動膀胱・神経因性膀胱・腹圧性尿失禁」

コワイ病気が潜む「頻尿」の正しい対処法

 1日8回以上もトイレに行く頻尿の原因はさまざまだが、糖尿病の人は尿トラブルを抱えやすいという話をご存じだろうか。

 糖尿病で高血糖状態が続くと、尿で糖を排出するために尿量が増え、同時に喉も乾くと一般的にはいわれる。高血糖を薄めるべく尿量が増えて脱水になるため水分を欲し、たくさんの水分を飲むことで尿量が増えてトイレが近くなる。このような自覚症状を指摘する話は多いが、実際に多くの糖尿病の人を悩ます尿トラブルは異なる。

 「糖尿病と診断された人は、多くの場合、高血糖の多飲多尿の症状は出ません。むしろ、(1)過活動膀胱(ぼうこう)(2)自律神経障害による神経因性膀胱(3)腹圧性尿失禁による尿トラブルを抱えやすいといえます」

 こう指摘するのは、東京都健康長寿医療センターの荒木厚副院長。長年、数多くの糖尿病診療・研究を行い、「高齢者糖尿病診療ガイドライン2017年」の作成にも携わっている。

 順を追って見ていこう。

 (1)過活動膀胱は、膀胱の動きが異常になって「我慢できない尿意」(尿意切迫感)を伴う頻尿が特徴。糖尿病の人は、理由はよくわからないが過活動膀胱を起こしやすい。

 (2)神経因性膀胱は、高血糖の持続による糖尿病の合併症のため、膀胱を支配する自律神経が障害され、尿を十分に出しきれなくなり、排尿後も膀胱に尿が残る状態(残尿)が生じる。さらに進行すると尿が出なくなり、膀胱に1リットルもの大量の尿がたまり、尿閉となることもある。

 (3)腹圧性尿失禁は、くしゃみなど腹圧が高くなったときに尿漏れしてしまう。お腹に脂肪が溜まった人や、骨盤底筋という筋肉が緩んでいる女性にも起こりやすい。糖尿病で肥満の人は、腹圧性尿失禁に悩まされやすいのだ。

 (1)~(3)のいずれも糖尿病の人を悩ますが、特に(2)には注意が必要だ。

 「神経因性膀胱は、残尿によって膀胱炎も起こしやすくなります。膀胱炎が悪化すると、菌が腎臓の尿の出口の腎盂(じんう)にも炎症が及び、腎盂腎炎になって高熱をきたし、抗生物質で治療しないと致命的となる場合もあります。腎盂腎炎を繰り返すと腎機能が低下し、結果として腎不全につながることがあるのです」

 糖尿病の合併症のひとつ「糖尿病腎症」は、高血糖状態が続くことで腎臓のろ過装置ともいうべき糸球体が壊れ、腎機能が低下して腎不全に結びつく。一方、神経因性膀胱に伴う膀胱炎で、腎盂腎炎を繰り返すことでも腎機能は低下してしまう。高血糖状態が続くと免疫力も低下しやすく、膀胱炎などの感染症のリスクは高まる。それを避けるには、日頃からの血糖値管理と尿トラブルがあるときには、早めに主治医に相談しよう。

 「健診で高血糖が指摘されたときには、きちんと検査と診断、適切な治療を受けることが大切。糖尿病治療薬によっては、副作用で頻尿の症状が出ることもあります。主治医とよく相談して対策を立ててください」

 糖尿病の喉の渇きと頻尿は、時には重篤な事態の前触れとなることもあるから、甘く見てはいけない。それは、次回紹介する。(安達純子)

 ■糖尿病で起こりやすい尿トラブルのポイント

 過活動膀胱による我慢できないほどの尿意切迫感を伴う頻尿。高血糖での自律神経障害による神経因性膀胱で、尿が出し切れずに頻尿や尿漏れなどにつながる。肥満でお腹に脂肪がついていると、くしゃみやしゃがんだときなどに腹圧によって腹圧性尿失禁も起こりやすい。

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