レスリング事故訴訟 栄氏や相手選手、争う姿勢 東京地裁で初弁論

 日本レスリング協会が行った強化合宿中に大けがをしたのは、安全配慮義務を怠ったためだとして、元学生王者の谷口慧志(けいじ)さん(22)と母親が、協会や栄(さかえ)和人・元強化本部長(58)、けがを負わせた選手(24)らを相手取り、計2億2600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が31日、東京地裁(小川理津子裁判長)であった。栄氏らはいずれも争う姿勢を示した。

 訴状によると、谷口さんはグレコローマンスタイル85キロ級の元全日本学生王者。平成29年9月に味の素ナショナルトレーニングセンター(東京)で行われた合宿で、相手選手とのスパーリング中、他の選手との接触を避けるためプレーを中断しようと力を抜いた際に投げられ、受け身を取れず頭からマットに落下。頸髄(けいずい)を損傷し、首から下が不随になるなど重度の障害が残ったなどと主張している。

 谷口さんの兄、駿平さん(26)は閉廷後、取材に応じ「事故から2年たつが治療が前進せず、弟は悲壮感を持っている。今後弟のようにネガティブになる人が現れないようにという気持ちで裁判に臨んだ」と話した。

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