土下座、責任なすりつけ…被告、遺族感情逆なでする言動も

 山田浩二被告は大阪地裁での裁判員裁判の公判で、遺族感情を逆なでするような言動を繰り返した。

 「経緯はどうあれ死の結果を招いてしまい、申し訳ありません!」。昨年11月の初公判の冒頭だった。裁判長から証言台に進み出るよう促された山田被告は突然、法廷で涙ながらに土下座した。

 山田被告と平田奈津美さん=当時(13)、星野凌斗(りょうと)さん=同(12)=の3人は夏休み中の平成27年8月13日早朝、大阪府寝屋川市の京阪寝屋川市駅近くで出会った。

 山田被告は自ら2人に話しかけたことを認めたが、車に乗せたのは、平田さんに「どこかに連れて行って」とせがまれたから、と説明。さらに「(当日は)平田さんの指示で行動していた」などとも発言し、責任の一部を平田さんになすりつけるかのような発言を繰り返した。

 遺族は強く反発した。星野さんの母親は意見陳述で、「自分が満足するためだけのパフォーマンスをしたとしか思えない」。平田さんの母親は「奈津美が亡くなって何も話せないのをいいことに、事件は奈津美のせいで起こったと言っている」と憤った。

 「自らの犯した罪に向き合うことができていない」。遺族の処罰感情も踏まえて、極刑を選択した昨年12月の大阪地裁判決は、山田被告を厳しく指弾した。

 それから約5カ月、山田被告が突然控訴を取り下げた。理由は明らかになっていない。

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