イチロー第一線退く意向 ファン「被災地に勇気くれた」

平成7年11月5日、オリックス優勝パレードで声援に手を振って応える(中央左から)イチロー外野手、仰木彬監督、星野伸之投手=神戸市
平成7年11月5日、オリックス優勝パレードで声援に手を振って応える(中央左から)イチロー外野手、仰木彬監督、星野伸之投手=神戸市

イチロー選手が「第一線から退く意向」との一報に、ゆかりのある関西のファンからは、感謝とねぎらいの声が上がった。

阪神大震災が発生した平成7年、イチロー選手が当時所属し、神戸を本拠地としていたプロ野球オリックス・ブルーウェーブ(現・オリックス・バファローズ)は逆境を乗り越え、パ・リーグで優勝した。

当時、兵庫県宝塚市に住んでいたという同県三田市の会社員、田中克秀さん(53)は「オリックスの優勝は震災で沈んだ被災地を勇気付けてくれた。メジャー移籍後も、活躍を伝えるニュースにはいつも注目していた」と振り返り、「有言実行を続けてきたプロ意識の塊のような姿勢を尊敬している。長い間、夢と希望を与えてくれてありがとうと伝えたい」と語った。

当時、イチロー選手が訪れた神戸市兵庫区のお好み焼き店「ひかり」の店主、曽我部聡孔(さとこ)さん(79)も「ご苦労さまでした、という言葉しか浮かばない」と名残惜しそうに話した。

オリックスでの最終シーズン中の12年、店長だった曽我部さんの母が調理場で写真撮影を依頼すると、「そこはおばあちゃんの聖地なので僕は入れない」と言われ、店ののれんの前で写真を撮ったことが印象に残っているという。

「最近は打撃で結果が出なくても、守備で頑張る姿がかっこよかった」と話すイチロー選手と同い年という大阪府茨木市の会社員、松本貴子(あつこ)さん(45)。「ストイックに自己管理していたので、まだ活躍してほしかった」と惜しんだ。

埼玉県寄居町(よりいまち)の会社員、佐熊勝己さん(63)は「イチロー選手が可能性にチャレンジし続ける姿は、とてもいい刺激になっていた。私よりも年下だが、これからも人生の指標となるような存在でいてほしい」とエールを送った。

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