女優、有村架純(26)が12日、東京・渋谷のNHKで行われた同局主演ドラマ「ひよっこ2」(25~28日放送、後7・30)の制作発表に出席した。
同作は2017年放送で有村がヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の続編。日本の高度成長期、茨城県の農家で育ったみね子(有村)が集団就職で上京し、さまざまな出会いを通じて成長する物語で、最終回ではみね子が職場の同僚で洋食店「すずふり亭」のコック、秀俊(磯村勇斗、26)と結婚。今回はその2年後となる1970年秋の様子を描く。
有村はこの日、別の作品の役作りで約15センチカットしたショートヘアで登場。「ひよっこ」は最終回から約1年半ぶりの復活で、今作でも前作同様、茨城弁でひたむきに生きるみね子を好演。
有村は「1年経っても茨城弁のイントネーションが抜けなかったり、いつでも戻れる大切な作品」と安心感を吐露。秀俊との新婚生活のシーンでは「2人きりのシーンは照れくさくてソワソワするし、結婚ってこういうものなのかぁ…」と役に重ねて実感していた。
続編でもおなじみの登場人物は変わらず、主題歌も同じ桑田佳祐(63)の「若い広場」。
みね子らの何気ない日常や悲喜こもごもを丁寧に描くスタイルも同じで、有村は「みね子はどんなときも自然体。ちょっと天然だけど、周りの人たちの言葉をしっかり受けとめることができるし、それでいて押しつけがましくない。周囲の人たちにそっと寄り添える人」と力説。続けて、「1、2年後、みね子がどんな女性になっていくのか私自身もたのしみです」と愛着を表現した。
続編の構想は17年末から本格的に動き出し、制作発表に同席した脚本の岡田惠和氏(60)は「続きをやりたいと言い続けてよかった」としみじみ。続けて「みね子は世の中に痕跡を残すような人物ではないが、ひとりの女性の笑って、泣いて…をしっかり描くことができるのは、脚本家冥利に尽きる」と喜んでいた。21日には「ひよっこ」総集編(前編は前10・05、後編は後1・05)が放送される。