カンテレは4日、人気漫画「ミナミの帝王」の主人公・金貸しの萬田銀次郎が誕生するまでを描く連続ドラマ「ミナミの帝王ZERO」(4月25日スタート、木曜深夜0・25)を、BOYS AND MEN(通称ボイメン)の小林豊(29)の主演で制作すると発表した。
どんな手を使ってでも借金を取り立て、「ミナミの鬼」と恐れられる萬田銀次郎はこれまでVシネマ版で竹内力(55)、カンテレ版で千原ジュニア(44)のハマリ役だったが、小林が演じるのはその若き日。
母の入院費を稼ぐために当たり屋をして瀕死の重傷を負った銀次郎は、長老と呼ばれる老人の組織した金融、IT、語学などさまざまな分野に長けたスペシャリスト集団「チーム銀次郎」の教育を受け、幼いころに父を自殺に追い込んだ悪徳社長への復讐を誓う。
原作漫画を読み込み、「作品のイメージを崩したくないと思ったので、漫画のシーンを大事にして眼鏡をとるしぐさとか、しゃべっているときの手の動きなど、原作のファンの方にもあのシーンだと喜んでもらえるよう演じた」と小林。
普段はちゃめっ気があって柔和なイメージだが、撮影が始まると復讐心をギラギラたぎらせた銀次郎になりきる姿に、原作の漫画家、郷力也氏も思わず「あ、銀次郎や」とつぶやいたという。
「銀次郎は強い人間というイメージがあると思いますが、このドラマでは弱い部分も見せます。ラブストーリーの要素も。銀次郎のさまざまな感情や表情を見ていただきたい」
こう意気込む小林=銀次郎をサポートするチーム銀次郎にふんするのは、気心の知れたボイメンのメンバー、本田剛文(26)、辻本達規(27)、吉原雅斗(24)、水野勝(28)、田村侑久(28)、勇翔(26)。名古屋発のエンターテインメント集団が大阪・ミナミで大暴れする。