中村勘九郎、「いだてん」熱演のあまり熱を出してダウンした撮影裏話

 歌舞伎俳優、中村勘九郎(37)が4日、東京・渋谷のNHKで行われた大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・0)のストックホルム編試写会に出席、熱演のあまり熱を出してダウンした撮影裏話を打ち明けた。

 勘九郎は今回の大河前半の主人公で、1912年のストックホルム五輪で日本人初のマラソン選手として参加した金栗四三役で出演。昨年8月に1カ月間、現地で撮影した前半の山場となるストックホルム編が10日から本格的に放送される。日本中からの期待を背負いレースに臨んだ金栗だが、途中で棄権してしまう。

 勘九郎は自らの経験を振り返り「実は僕、徒競走でもなんでも負けた悔しさを感じたことがないんです」としみじみ。「もともと運動があまり好きでなかったこともありますが、芝居の家に育ったので、芝居も勝ち負けじゃないし…」とした上で「でも、今回は負けて(棄権して)本当に悔しく思った」と語り、金栗と時空を超えて同化したようだ。

 「撮影後、悔しくて眠れなくて、熱を出しちゃって…。ストックホルムの最後の打ち上げに出られなかったんです。ホテルの部屋で1人だけ寝てました。付き人は打ち上げに出たけど」と苦笑しながら告白。「でも、実際の金栗さんは帰国後、苦しい中で次の姿を見せてくれる。前を向き立ち直る力のあるすごく強い人だなと思います。そのあたりも、お楽しみに」と笑顔を見せた。後年、マラソンの父と呼ばれるようになった金栗。勘九郎自身も大きな共感を覚えた余韻にひたっているようだ。

 また、3日の放送は平均視聴率9・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回の9・3%より0・4ポイントアップしたものの4週連続で9%台の1桁となった。この低迷について聞かれると、「ドラマの経験はあまりないので、そんなに気にしていません」と真顔に。

 「むしろ周りがすごく気にするみたいで…」と打ち明け、2004年の大河ドラマ「新選組!」の脚本を担当した三谷幸喜氏(57)からメールが来たそうで、「『数字は絶対に気にしない方がいい』と書いてありました」と明かした。ただ、最後は「BSでも録画でもいいので、多くの人に見てほしいな」と本音をもらした。

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