米アカデミー受賞作 米映画界に新時代の息吹 黒人が活躍、国籍も多様に

米アカデミー受賞作 米映画界に新時代の息吹 黒人が活躍、国籍も多様に
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 ■「ネット配信作」、作品賞は逃す

 第91回米アカデミー賞は、黒人や多国籍の監督が活躍するなど多様性のある受賞結果だった。インターネット配信作品が3冠を達成するなど、米映画界にとって新しい時代の息吹を感じさせるものとなった。(高橋天地)

 2月25日(日本時間)に米ロサンゼルスで開かれた授賞式。目玉となった作品賞には、ピーター・ファレリー監督「グリーンブック」が輝いた。同作は黒人差別が激しい1960年代米国を舞台に黒人ピアニストと白人の運転手兼用心棒の友情を描いている。ファレリー監督の受賞コメントは「本作は愛情の物語。(肌の色など)いろんな違いがあっても大事なのは愛し合うことだ。われわれは同じ人間なのだから」と、喜びを抑えきれない様子が印象的だった。

 近年、オスカー候補の白人偏重を意味する「オスカー・ソー・ホワイト」が報道で指摘されてきた。ファレリー監督の喜びは、人種を超えた寛容の精神を求める時代の空気に対し、敏感に反応したアカデミー会員たちの思いを代弁したものと受け取れた。

 映画ファンを驚かせたのが、「ブラックパンサー」(ライアン・クーグラー監督)の同賞ノミネートだ。コミック原作のスーパーヒーロー作品の選出は初の快挙だったほか、主人公を含む俳優のほとんどが黒人だったためだ。同作は作品賞を逃したが、美術賞など3部門受賞と健闘した。

 監督賞候補者5人の国籍も多様だった。アフリカ系米国人、ポーランド人、ギリシャ人、メキシコ人、白人の米国人。結果は「ROMA/ローマ」のアルフォンソ・キュアロン監督(メキシコ)がオスカーを手にした。

 一方で、監督賞、撮影賞、外国語映画賞の3部門を制した「ローマ」が作品賞を逃したのは、ハリウッドの抵抗を感じさせる出来事だった。

 同作は人種や社会階層を超えた融和の精神を訴える内容で、昨年のベネチア国際映画祭で最高賞を受賞するなど完成度も高かった。米動画配信大手「ネットフリックス」のオリジナル作品で、動画配信会社が手掛けた作品として初の同賞受賞が期待されたが、選ばれたのは「グリーンブック」。ネットで配信され、劇場公開を前提としない作品に対するアカデミー会員の違和感がうかがえる結果となった。

 多様性は、演技部門の受賞者にも表れている。

 「ボヘミアン・ラプソディ」で主演男優賞に輝いたラミ・マレックは、作品に自身を重ね「私はエジプト系米国人。映画は私自身の人生を描いたものでもある」と力強く宣言。助演男優賞にはマハーシャラ・アリ(グリーンブック)、助演女優賞はレジーナ・キング(ビール・ストリートの恋人たち)と、黒人の活躍が目立った。

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