舞台「Le Pere 父」で若村麻由美、認知症の父親を持つ娘役

プレミアムシート 舞台「Le Pere父」に出演する若村麻由美=大阪市北区(奥清博撮影)
プレミアムシート 舞台「Le Pere父」に出演する若村麻由美=大阪市北区(奥清博撮影)

 認知症の父親と、その父に翻弄される娘を描いた舞台「Le Pere(ル・ペール) 父」が3月16、17の両日、兵庫県西宮市の県立芸術文化センター阪急中ホールで上演される。娘のアンヌを演じる若村麻由美は「誰にとっても身近なテーマであり、今を生きる人へのまなざしが感じられる作品です」と語る。(杉山みどり)

 80歳のアンドレ(橋爪功)が1人で暮らすアパルトマンに、看護師からの連絡を受けてアンヌが駆けつけてきた。アンドレは誰の助けも必要ないというが…。認知症の症状が出はじめて困惑する父と、戸惑う娘を描く。2012年にパリで初演され、フランス最高位の演劇賞であるモリエール賞最優秀脚本賞やトニー賞などを受賞した。

 若村は「観客の皆さんは、父親の視点で物語を体験することになります。父親の脳内を旅しているような感じ。まるで演劇の現代アートのような表現」と説明。また、「私自身もこういう切り口の作品は初めて。上質なヒューマンミステリーです」と続ける。

 少しずつ記憶が混乱していく父親を前に葛藤する娘アンヌ。「役者として、大変な作品に遭遇したという心境」と若村は意気込む。

 認知症という深刻なテーマを扱うが、前半は思わず声を出して笑ってしまうところもあるという。「父親の脳内で物語が進むので、観客のみなさんは未知なる場所へ連れていかれるような感覚になるのでは」

 仲代達也と宮崎恭子(故人)夫妻が主宰する「無名塾」に入塾後、NHK連続テレビ小説「はっさい先生」のヒロインに起用される。新進女優としてはあこがれのヒロインの座だが、「『無名塾』という役者として恵まれた環境に身を置いていたので、(抜擢に)最初は戸惑いしかなかった」と明かす。しかし、尊敬する仲代と宮崎が喜んでくれた。「海のものとも山のものともしれない新人が大きなチャンスをいただいたのだから、しっかりつかみ取って」と言われ、「じゃあ、頑張ろうと思いました」と振り返る。

 高校時代、初めて見た無名塾の舞台のように「自分が心を動かされたあの感動が、劇場には必ずあります。そんな舞台の魅力を届けたい」と力を込めた。

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